真空脱水装置VDU
作動油・潤滑油中の水分を『強力』除去真空脱水による効率的な水分課題の解決
機械故障の大敵 オイル中の水分
油中水分が与える影響
潤滑性の低下・設備故障
オイル中に水分が混入すると潤滑性の低下が起こり、設備システム内で摩耗が発生する原因となります。
摩耗が進行して振動・故障へと繋がると、その経済的損失は計り知れません。油中水分を適切にコントロールすることでそれらコストの削減や、メンテナンス頻度の低減に繋がります。
前もった対策により結果的に低いコストで済む
設備寿命の短命化
水分により潤滑性が低下し摩耗が進行すると、設備故障の原因となるだけでなく、設備の寿命を短くします。
例えばベアリングの寿命はオイル中の水分量に大きく依存し、500ppm以上になると急激に短くなります。
■ベアリングの寿命に対する水分の影響
オイルの劣化・短命化
水分の混入は設備システムだけでなく、オイル自体の寿命を縮めます。
オイル中に水分や微粒子が加わることによって、その劣化スピードは新油に比べて最大65倍に達します。
劣化したオイルは新油に交換する必要があります。油中水分の管理は、廃油の削減・環境への配慮にも繋がるのです。
その他にも様々な問題が・・・
- 設備内・機械部品のサビ
- 絶縁性の低下/誘電性の低下
油中水分の3つの形態――なぜ普通の除水装置では、水分は十分に抜けない?
オイルに取り込まれた水は3つの状態に変化し存在している
- 溶解水完全にオイルに溶けた水。湿気のようなもの。
- 乳化水(エマルジョン)水分がせん断して小滴化し添加剤や汚染物質の助けを得て混濁状態で分散した状態。
- 自由水(遊離水)分離した水。オイルと混ざると底に沈殿する。
一般的な除水技術では、十分な水分除去が難しい
- 遠心分離機
- 自由水(遊離水)の除去のみ可。乳化~溶解水の除去は難しい。
処理流量が小さい割に装置が巨大で、初期コストが大きい。 - 紙フィルタ
- 水分により濾材が目割れし、オイルがバイパスするリスクが大きい。
1本当たり取れる水分量が決まっているため消耗品が発生する。 - コアレッサ
- フィルタ通過時に合体・凝集させて落とすため、溶解している水は取れない。
汚染粒子の影響を受けやすい。
油中の水分に対する効果的な解決策
真空脱水装置
作動油・潤滑油中の水分を強力除去
水分を蒸発させる脱水方式=水の形態に左右されない
新油レベルの水分値へ
真空脱水装置(VDU)の特長
オイル中の水分を効率的に除去する理想的な形
水はオイルに溶けてしまうことから、一般的な装置による水分除去策では水分課題の解決に限界があります。
真空脱水原理を採用する「VDU」を用いることで、大量の水分混入への対応や、ppm管理のような厳しい水分値への到達も現実的です。その上、利便性向上のために様々な機能がございます。
真空脱水式のため、大量の水分混入やppm管理に対応。
VDUの脱水原理は真空脱水式。一般的な除去装置では取り除けない、溶解水をも除去します。
脱水原理
水の沸点は地上で100℃。しかし、真空状態で水の沸点は下がります。水は蒸発するがオイルは蒸発しない環境を整えることで、オイル中に混入する水を効率的に除去することができます。
■圧力と水の沸点の関係
最大60℃のヒーター付属
真空脱水は油温管理が非常に大事。付属のヒーターにより温度調節をサポートします。
除去水分の状態が一目で分かる
除去した水分のほとんどは気体となって外気に吐き出されますが、一部は冷やされて水になり、
凝集ボウルで目視確認できます(全てが気体のまま排出される場合もあります)。
PLC制御、ON/OFFスイッチで簡単操作
操作の利便性にこだわり、ON/OFFスイッチで自動的に動作する仕様としました。異常時にはエラー表示でお知らせします。
固形微粒子除去フィルタ(10µ)を付属
機械設備の故障は、オイル中の水分だけなく、固形微粒子によっても招かれます。水分除去と同時に固形微粒子もしっかりと除去いただけるよう、真空チャンバーからの戻りラインにRMFグラスファイバーエレメントを充填します。
RMF高精度グラスファイバーエレメントの特長
- ・βx(c)=1000の高精度濾過
- ・大容量、長寿命設計 1本当たり捕捉量295g(ISO 16889)
真空脱水装置(VDU) 外観図
正面図
側面図
真空脱水装置(VDU) 水分除去の仕組み
- 脱水対象オイルの温度を調整する(55℃が理想)。
- チャンバー内を真空ポンプで減圧し、オイルを吸い込む。
- チャンバー内にオイルを吹き付けると水が蒸発する。
蒸発した水分は外気に放出、一部は冷やされてボウルに溜まる。 - 脱水したオイルを高精度フィルタに通して固形微粒子を除去し、タンクへ戻す。
■実例
- 設置前8,800ppm
(0.88%) - 設置後44ppm
(0.0044%)
真空脱水装置(VDU)の事例紹介
水分混入課題のある多様な業界に解決策をご提供
運用上、激しい水分混入が避けられない過酷な環境下においても、油中水分を常時コントロールすることで、設備の突発的な故障やオイルの劣化を防ぐことが可能です。適切な解決策を講じることで初めて、メンテナンスコストの削減や環境負荷の低減を実現できるのです。
真空脱水装置(VDU) 主な業界
製鉄・非鉄
- ・転炉・連鋳・圧延機の作動油
- ・圧延機・鍛造機・巻取機の潤滑油
電力
- ・タービン油
- ・制御油圧作動油
製紙
- ・カレンダーロール軸受け潤滑油
- ・プレスユニット作動油
- ・パルプ生産設備の作動油・潤滑油
その他
- ・船舶機器
- ・真空ポンプ油
- ・コンプレッサー油など
真空脱水装置(VDU) 導入事例
1. 鉄鋼メーカー様水分値0.35% → 7日後0.02%に改善
- 設備
- 熱延油圧 (既設他社製 水分除去フィルタでは改善せず)
- 油種
- 脂肪酸エステル VG46
- 油量
- 5,000L
2. 自動車部品メーカー様水分値0.4% → 7日以降0.05%未満を維持
- 設備
- 熱間鍛造機 (既設他社製 遠心分離機では改善せず)
- 油種
- 潤滑油 VG150
- 油量
- 1,000L
その他の「油中水分除去ソリューション」
RMFジャパンはお客様の持つ課題や、設備の条件に合わせ、
多様な水分除去ソリューションをご提供しております。
タンク吸気口から水分を「入れない」対策

- ・新除湿剤ZR-ジェル
高精度β3≧200エアフィルタ採用 - ・タンク吸気口にねじ込むだけの
カンタン設置
簡単にできる水分対策
作動油・潤滑油タンクは吸気口から常に呼吸しています。その空気中には水分・固形微粒子が含まれますが、既設のエアブリーザにはそれら異物を除去する性能はなく、タンク内への侵入を許しています。
除湿剤付き高精度エアブリーザの設置は、異物の侵入を防止することができる、簡単かつ効果的な汚染対策です。
スピード重視のフィルタ式水分除去

極めて高い除去効率を持つ
高分子ポリマー混合エレメントにより、
最大で500mlの水分除去が可能です。
真空脱水装置(VDU)の仕様
主な仕様
| 型式 | MXWV1A30G10V |
|---|---|
| 濾過流量 | 吸込11L/min、吐出8L/min |
| ハウジング材質 | アルミニウム(ANODICE/陽極酸化処理) |
| ハウジング シール材質 | VITON |
| ハウジング 耐圧 | 2MPa(ハウジング内リリーフ圧0.62MPa/背圧0MPa) |
| 使用最高油温 | 65℃ |
| 差圧指示計 | 圧力ゲージ グリセリン封入式 |
| 接続口径(給油/排油) | G 3/4 メス |
| 推奨ホース(給油/排油) | G 3/4" 最長5m |
| 外形寸法 | 1670×778×700 |
| ポンプタイプ | ギヤポンプ2基(給油用/排油用) 真空ポンプ1基 |
| モーター供給電源 | 400V 50/60Hz 三相 |
| 対応粘度範囲 | 15 - 500 cSt |
| 重量 | 約275kg(乾燥重量) |
本体寸法
関連する技術情報
カタログ







